仲人視点1

仲良くしている20歳年下の婚活アドバイザーから相談が来たのは、突然のことだった。

直接仕事の関わりがある女性ではないが、結婚観や仕事への熱量が近いので心地よい。
最近話す機会も多く、お互いがやっている仕事に関して詳しくなってきた。

お客様が女性のみというところが同じ。

自社会員はどうしたって可愛いので、素敵な男性と結婚してほしい、成婚退会が決まる度、お相手男性に「うちの子、ちゃんと大事にしてくれますよね?」という気持ちは当然あるが、
結婚生活は女性だけが幸せになればそれでいいというものではないと思うから、搾取系の女性は苦手だ。

男女どちらかに幸せが偏るのではなく、夫婦共に幸せになれる結婚を目指しているところも似ている。

最近はホームページに彼女のコンサルのリンクなども載せていて、「ライバルのリンクを載せてるんですか💦」と驚かれることもあるが、お客様のフェーズが違うため、ライバルにはならないと思っている。

自分は、結婚相談所の厳しさに心折れて、そもそも結婚したいのか分からない状態の女性の自己肯定感を上げて、精神が不安定な状態からフラットな状態に戻すということをやっているのだが、
彼女は心は既に整っている「何が何でもすぐに結婚したい女性」に向けて、スキルを提供している。

「何が何でも結婚したいって思ってなさそうなんです。話を聞いてあげてみてもらえませんか?」

「うまくいかない原因を測る、というので良ければやってみましょうか」

僕は引き受けることにした。