婚活アドバイザー視点その2

他の女性が会えないスぺックの男性に会えるだけでも凄いことなのだ。

自分が崖っぷちだと理解していて、お会いできる男性に対して感謝の気持ちやがあれば、こんなことにはならないはずだ。

と思っていたのだが、

いつまで経っても上手く行かないということは、性格が良い悪い以前に、感謝できない何か、
重大な理由があると私は気付き始めていた。

亜矢子ちゃんと会話を重ねるうちに、少しずつ分かって来たことがある。

恐らく、私の考える結婚生活と、亜矢子ちゃんが思い描いている結婚生活には大きく隔たりがあるようだ。

結婚できる彼氏探しを12年間してきて、婚活的な研鑽を積み切った私の考える結婚生活は非常に現実的で、プラスなこともマイナスなことも含めて、お相手に何を求めるか決めるというスタイル。

それに対して、亜矢子ちゃんが考えている結婚生活というのは、
「こういうのは嫌だ」から作られているため、すべての情報が彼女の都合の良いように出来上がっている。

「結婚=現状の不安をすべて解消してくれるもの」と定義されているらしいことが
半年近くがっつり一緒にいて、私にもようやく分かって来た。

・自分はそんなにお金が稼げないし、将来お金で苦労したくない、子どもにも苦労させたくないから
⇒年収が高い男性

・将来子供が生まれた時に、身長が低いと苦労するかもしれないから
⇒身長の高い男性

・自分は相手に言えないから
⇒穏やかで、よく気が付く男性

・モラハラ予備軍のような細かいことにうるさい人は嫌だから
⇒穏やかで何でも許してくれる男性

・年齢が離れると、年下なら誰でもいいのかなと思って不安になるから
⇒年齢は近い人がいい

・子供が出来なかった時に不妊治療まではしたくないから
⇒自分を一番に愛してくれる男性がいい。子どもが絶対に欲しい人はムリ

子供が絶対に欲しい訳ではないのに、子どもが生まれたらを考えているのは速攻で突っ込んだが、
他のサポートしている女性達のように「あ、確かにそうですね!」という軽やかさはない。

ツッコめばツッコむほど、「うーん…」と暗くなっていく感じなのだ。

 

生身の男性というのは人間であってロボットではないので
彼女の都合に合わせて出来上がった男性はそもそも存在しない。

 

そして結婚が「今不安に思っていることがすべて解消されるもの」と定義されていて

亜矢子ちゃんが不安に思っているものがすべて解決するものが結婚である、

と言うことはつまり

現在・未来に関らず不安に思うすべてが解消されない結婚はしたくない、ということでもある。

「絶対に結婚したいんですか?」と質問した時に
「結婚したいはずなんですが、自分でもどうして即答できないのか、分からないんです」という返事が返ってくることになる。

まずは、結婚は何でも叶うドラえもんの4次元ポケットではない、
すべての不安を解消するものではない、という現実を受け入れて

その上で、本当に結婚したいのか、考え直すところからやり直す必要がありそうだと思い至った。