仲人視点2

婚活アドバイザーの彼女は、一緒にやっているパートナーに
「提供しているサービスとの相性が悪い女性だよね」と言われたらしい。

彼女の仕事は、何が何でも結婚したい女性に婚活スキルを教える仕事なので、

結婚したいかどうか分からない女性はそもそもサポート外だろうと僕も思う。

そして彼女から「一度話をしてみてもらえないか?」と相談された女性の情報を聞きながら、僕はこうも思った。

幼い頃から「女の子なんだから、いつか素敵な男性と結婚して幸せになるのよ」

そう刷り込まれている女性なのではないだろうか。

そしてすごく厳しい家庭で育ったのだろうとも。

常に叱られたり、注意されたりする生活で、褒められることなどほとんどなかったのだろう。

そのように育つと、自分の心を守る為に、人は話を聞かなくなる。

怒られたくないから、最低限の情報は聞くし、それっぽく行動もするが、
根本的に心が閉じているので、素直に言葉が心に入っていかないのだ。

彼女は「すべてが彼女の都合良く脳内変換される傾向にあって、一度そうかも!と思ってもすぐに戻ってしまいます」と言っていた。

教育というのは、ある種のアファメーションだ。

繰り返し繰り返し刷り込まれているから、そもそも疑問すら持たない人が多く存在する。

もういい年だから親のせいには出来ないとは言え、簡単に変えられるものではない。

そう伝えたら、「それ、すごくしっくり来ました。あると思います…!」と納得していた。

どこまで心を開いてくれるかは分からないが、やるだけやってみようと思う。